~バイオ炭による石炭代替利用で多排出産業のグリーン化を支援~
エネサイクル株式会社(本社:東京都千代田区九段南、代表者取締役:野村 征充、以下、エネサイクル)は、フィリピン共和国・インドネシア共和国・マレーシアにおける鉄鋼業界向け石炭代替としてのバイオ炭製造に関わる調査事業において、経済産業省の令和6年度補正グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金
(小規模実証・FS事業)に採択されたことをお知らせいたします。
この度、採択された事業は、鉄鋼業の生産プロセスで使用される石炭の代替品としてのバイオ炭製造に関して、フィリピン共和国・インドネシア共和国・マレーシアにおける事業化の実現可能性を調査し、同産業の脱炭素化を支援することを目的としています。
令和6年度補正グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(小規模実証・FS事業)特設HP
https://gs-hojo-web-fspoc.jp/index.html
事業の背景
鉄鋼業界は製造プロセスにおける石炭使用量が多く、2024年度において我が国の産業由来GHG排出の約4割を占めることから、GHG排出削減が喫緊の課題となっています。エネサイクルはこれまで、石炭の代替素材としてのバイオ炭の有用性について技術実証を重ね、製鉄プロセスへの適用可能性を検証してきました。本事業は、実証段階から事業化に移行するためのステップに位置づけられます。
採択事業の概要
本事業では、東南アジア(フィリピン共和国・インドネシア共和国・マレーシア)への炭化設備の建設を見据え、最適な立地選定と事業化に向けたサプライチェーン構築のための調査※を実施します。具体的には以下の3点を主なテーマとしています。
① 原料調達・ロジスティクス調査
バイオ炭製造に必要な原料バイオマスの調達体制と、製造したバイオ炭を効率的に輸送・運用するためのロジスティクスを調査します。
② 法令・規制調査
炭化プラントの建設・運営に関わる各国の法令・規制環境を調査し、設備投資判断の基盤となる情報を整備します。
③ 実機運用試験・有用性評価
鉄鋼メーカーの実機設備においてバイオ炭の運用試験を実施し、バイオ炭のストックから実機での利用に至る一連の工程における運用面での検証や評価を行います。
事業の意義
本調査は、鉄鋼業界におけるバイオ炭シフト(石炭使用量削減)による脱炭素化の実現可能性を具体的に事業モデル化するための取り組みです。
鉄鋼をはじめとするGHG多排出産業等でのバイオ炭の利用可能性は確認されており、安定的な供給体制の確立が事業化に向けた鍵となっています。本調査を通じた経済性の評価と最適立地の選定によって、設備投資・炭化プラントの建設・バイオ炭の安定供給という事業化の実現を目指します。